プロの現場で好まれているが

ではMacはどうでしょう。実は、印刷業界では、Macが当たり前のように使われています。Macで作ったファイル(業界定番ソフト等で作ったもの)を印刷屋さんへ持ち込むと、そのまま印刷することができます。日本全国(いや、世界規模でしょうね)、どこでもかわりません。Windowsで作ったデータを印刷してくれるところも少なからずありますが、プロの現場で中心的に使われているのはMacなのです(詳しくは「DTPって何?」参照)。

また音楽の場面でも使われることが多いのです。現在では、多くの音楽がコンピューターを使って作られています。MacだけでなくWindowsでも同じように作られていますが、ミュージシャンに好まれているのはMacの方が多いと言われています。

マンガの世界でも、Macは活躍しています。マンガといえば手描きが基本ですが、たとえば背景やら、衣服の模様などは、スクリーントーンと呼ばれるもの(裏にノリがついた透明のシート上にいろいろな模様が印刷されているもの)が使われていました。現在でも、もちろん使われていますが、それらをコンピューターで代用している人も多いと聞きます。また人物等は手描きだけれど、それをコンピューターに取り込んで、コンピューター上で着色するといった方法は、ごく普通に実施されていますし、手描きの絵を直接データ化する方法も普及していますので、紙に描く必要がない場合も少なくありません。

最近では、アニメや実写の映画の世界でも、Macは活躍しています。

こう書いてみると、なんだかMacって、特別な業界のためにある特殊な(プロ用の)コンピューターなのか?と思えてきます。事実、人によっては「Macってプロ用だから難しいんでしょう?」と言う人もいます。でもそんなことはありません。全くありません。そもそも、現在のコンピュータの操作性の基本は、Macから始まったともいえるのですから。