一歩ずつ進むことが完成への近道

何をどうしたらいいのか皆目見当も付かない広報誌作りですが、一つずつステップを踏んでいけば、自然に完成へと向かうことができます。

初めに広報誌作りの基本的な流れを紹介します。

制作の流れ

【1】企画会議
 広報誌作りの第一歩は「紙面に掲載する内容を決めること」。それを行うのが「企画会議」です。掲載内容が決まらなければ紙面は作れませんね。

【2】編集会議
 掲載内容が決まったら、どんな形で掲載するかを決めます。どのページに何を載せるのか、何を大きく掲載して何を小さくするのか、また一つの内容をどう構成し、どんな見せ方をするのか――。こうした紙面掲載に関わる事柄を決めるのが編集会議です。実際には、企画会議と編集会議をまとめて実施する場合も少なくありません。

原稿を依頼

【3】原稿依頼
 広報誌に掲載する内容のうち、編集にあたる者以外の人に原稿を依頼する場合は、内容・締切日・文字量をしっかり伝えます。

【4】原稿整理
 依頼原稿が届いたら、必ず読んでチェックをします。

取材を実施

【5】取材
 取材とは、記者(あなた)が自分の目で見て、聴いて、記録(メモ取り等)することです。写真撮影や録音もします。行事などの場合は直接現場へ行って取材します。インタビューなどでは相手に会って話を聴きます。

【6】原稿書き
 取材に基づいて記事(原稿)を書きます。取材メモをまとめ直して記事の骨格作りをしてから、執筆に取りかかるといいでしょう。

【7】見出し付け
 依頼原稿も取材記事も、どちらにも必ず見出しを付けます。「見出しのない文章は読まれない」と言っても過言ではありません。

【8】レイアウト
 編集会議で決めた方向に沿い、パソコン等で作り込んでいきます。依頼原稿・取材記事、見出し、写真などを配置します。
 印刷業者に発注する場合は、レイアウトと文字原稿・写真等を渡して成形してもらいます。

【9】校正
 レイアウトできたものを全部見て、読んで、間違いを正します。文字だけでなく、配置の具合や写真が正しいかなど、全てに目を通します。複数の人でチェックします。

【10】印刷
 配布に必要な枚数を印刷します。自前のプリンターで出す場合と、印刷業者に発注する場合に分かれます。

【11】発行
 完成した広報誌を配布します。
 配布した広報誌と読者の声などから課題を明らかにして、次号の制作に活かします。