DTPの未来は分からないが……

定番のソフトを使い、Macで行うことが「普通」となってしまったDTPですが、この状況がいつまで続くのかは、誰にも分かりません。1990年代終盤あたりから時代はインターネットへシフトしています。もしかしたら、印刷されていたものが、インターネット上への掲載へと置き換わってしまう時代が来るかもしれません。とはいえ、人は手にとって何かを読むということに心地よさを感じるものです。電子ブックが思ったほどは普及しないのも、本という「物」を手に持って中身を読むことの快感を多くの人が知っているからでしょう。DTPの明日を予想するのは難しいですが、印刷物がこの世からなくなることは、当分の間なさそうです。そういう意味では、DTPはまだまだこれから発展していくものだと言うことができるでしょう。

では、これからDTPを始めようとする場合は、どうしたらいいのかといえば、印刷業界にかかわる(つまり商業印刷物を作る)のであれば、やはり定番ソフトの操作を覚えることをお勧めします。とっかかりとして、Adobe Illustratorの習得をお勧めします。このソフトウエアは安価ではありませんが、DTP界で生きていこうと思ったら、購入の価値はあります。また購入することで(高いものを買ったんだからと思えるから)やる気も出てくると思います。決して違法コピーで手に入れるようなことのないように……(現在のこれらソフトウエアは、使用の際にライセンス認証を受ける必要がありますから、以前のように簡単に違法コピーができないようになっていますが……)。

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