校正のページで「編集者の最後の仕事」と書きましたが、あれは間違いでした。もうひとつ、仕事が残っていました。それは印刷指定です。写真・アミなどの指定によって、誌面は大きく変化します。
校正が終わり、いよいよ印刷となります。その前に、印刷指定ということができることを知っておいてください。これは、印刷するときにこんな風にしてくれと、印刷屋さんに頼むものです。
まず、アミについて。アミとは、単色の印刷で薄くグレー(黒刷りの場合)になっているものをいいます。これはパーセンテージで指定できます。
アミ0%では何もありませんが、10%でほんのりグレーになり、20%、30%と進むにつれて、次第に濃くなっていきます。100%は真っ黒で、ベタとも呼ばれています。
アミを見出しなどのバックに乗せれば、文字を目立たせることもできます。濃いめのアミの中に白く抜いた文字を出すということもできます。また、アミを乗せるにはどこからどこまでという枠線(罫線=けいせん)が必要ですが、それを印刷時に消してしまうことも可能です。
アミと似たものに地紋があります。これはバックに模様を付けるもの。写植で付ける場合と、市販のスクリーントーンなどを利用して付ける場合があります。スクリーントーンなら、イラストに直接はっても効果的です。
次は写真について。広報誌に載っている写真は、いつも横長とは限りません。正方形もあれば、縦長の場合もあります。これはレイアウトのときにそうした形で載せるようにしたためです。つまりプリントした写真は、そのままの形で広報誌に掲載されるわけではないのです。そこでトリミングという方法が使われます。
トリミングとは、写真の中のほしい部分だけを取り出すこと。右の図のように、レイアウトのときに作った写真用スペースと相似形なら、どんな風にでも写真を切ることができます。ただし、もとの写真を拡大しすぎると、ぼけてしまって見にくくなるので要注意です。トリミング後は、そのサイズで使うか、縮小して使うかのどちらかを基本とします。そうすれば、印刷時に鮮明な画像が得られます(トリミングは、写真の上にトレーシングペーパーを付けて行います。写真をハサミなどで切り取らないように注意しましょう)。