取材はしたけど原稿が書けない……。新米の記者が陥りやすい状態です。新米広報担当者もやはり同じ。そんなときはどうしたらいいのでしょう。ラブレターじゃあるまいし、代筆ってわけにはいきませんし……。
取材メモをわきにおいて原稿用紙とにらめっこをしていても、記事が書けるわけではありません。記事を書くときは、初めにノート作りをした方がいいのです。少し面倒でも、その方が結局、早く書けます。
まず取材メモを見て、大切だと思うところに赤鉛筆でチェックを入れましょう。次にそれらを抜き出して別の紙に書き、関係することも書き入れます。また順序を変えたりして、記事の流れをつくります。こうして「ノート」ができたら、原稿用紙に向かいましょう。
●困ったときの短冊法それでも書けないときは、短冊法という方法を使ってみてはどうでしょうか。まず、小さな紙切れをたくさん用意します。次にその1枚ずつに一つの事柄を書き込んでいきます。たとえば運動会の記事なら、1枚目に「○月△日」と書き、2枚目に「☆☆大運動会」と書きます。3枚目には「午前9時から」と書き、4枚目に「市長さんを来賓に迎え」と書きます。
こうして、さまざまな事柄を書き終えたら、それらを自分の好きなように並びかえます。そして紙切れと紙切れの間に「で」とか「が」といった言葉を入れていきます。すると「○月△日、午前九時から、市長さんを来賓に迎えて、☆☆大運動会が開かれました」といった文章が出来上がるというわけです。まるで子供の遊びのようですが、これも記事の書き方の一方法なんですよ。
そのほかの注意事項についてもお話ししましょう。
このほか「主語と述語を離しすぎない」「長い修飾語を使わない」「かなづかいは現代かなづかいで」「漢字や難解な語を多用しない」という点にも注意しましょう。
原稿用紙に原稿を書くときの形式は、次のとおりです。これらは広報誌の原稿に限りません。
文章の書きはじめ、段落がえのときは、1字下げて書き始める。
句読点、カッコなども1マス使う。
句読点や閉じカッコが行頭にくるときは、その前の行の下に付ける。
「?」の次は1マスあけて文章を続ける。「?」の次に閉じカッコがくるときは、あけない。「!」も同様。
「……」を付けるときは、2マス使う。
見出しは原稿用紙の1枚目に書き、本文は2枚目の1行目から書く。ノンブル(ナンバー)は2枚目が「1」。