せっかく素敵な文章を書いてくださる人に頼んでも、依頼の仕方が悪いと、思ったほど良いものは出来上がりません。依頼、恐れるべし……。
「先生、お忙しいところ申し訳ございませんが、私たちの広報誌に、何かちょっと書いていただけませんでしょうか」広報担当になったあなたが学校の先生に原稿の執筆依頼をするとき、こんな風にお願いしてはダメですよ。「何かちょっと」という抽象的な言い方は、書き手を困らせるだけです。原稿を依頼するときは、必ず具体的にお願いしましょう。たとえば、先生にお願いするなら……。
「先生が今まで出会った子供のうちで、特に印象に残っている子のことを書いてください。先生とその子とのかかわりで、具体的なエピソードがあれば加えていただけるといいと思います」
いかがですか。依頼された方が「ひとつ書いてみよう」という気になる頼み方だと思いませんか。
●忘れてならない三要素では原稿依頼で大切な点を三つお話ししましょう。
まずは、今述べたように「具体的な内容を示す」ということです。
次に「原稿の量を行数で示す」ということ。ラフレイアウトで決めた依頼原稿の行数を伝えます。
一般的に原稿の量は「文字数」で示されることが多いようですが、広報誌の場合は「行数」で示します。「1行15文字で50行程度」という依頼の仕方をします。そうすれば原稿が届いたとき、ラフレイアウトどおりにうまく納まるからです。
なお、もしできるなら、お願いするときに専用の原稿用紙を渡すと、1行当たりの文字数を間違えることがなくてよいでしょう。
最後に「締め切り日をはっきり示す」こと。原稿の締め切り日は、発行日から逆算します。皆さんの作業と業者にお願いする作業から考えて決定します。おおよそ、発行日の1カ月から2カ月ぐらい前と考えれば大丈夫でしょう。ただし、その日にすべての原稿が出そろうとは考えないほうがいいようです。依頼原稿の締め切りは、守られそうで守られないもの。1、2週間の余裕をみておいたほうがいいでしょう。