どんなものにもタブーはあります。レイアウトも例外ではありません。でもそんなにたくさんはありません。要は、読みにくいレイアウトをしないということです。
レイアウトは自由な発想でやるものですが、いくつかのタブーがあります。
縦書きの文章を読むとき、人の目はどんどん左に進み、罫線(けいせん)や写真などにぶつかると右下へ行きます。こうした目の動きは「読行線」と呼ばれています。レイアウトのタブーは、主に読行線に逆らわないためのもの。人の目の自然な動きを崩さないことは、読みやすさの基本なのです。
では基本的なレイアウトタブーを紹介しましょう(右の図参照)。
【飛びおり】図Aのように、写真にぶつかったのに右下へ進まず、左下へ行ってしまうもの。図Bのように少しだけでも右へ戻れば、読みやすくなります。
【飛び越え】写真などを飛び越えて読ませるもの。図Cがそれです。図DのようにすればOKです。
【腹切り】図Eのように、段と段の間が右から左まで何にもぶつからない状態を言います。こうなると、誌面が上下で分断されたような感じになってしまいます。ただしこれは新聞型の場合のタブーで、雑誌型のように本文の段数が少ない場合には、あまり問題になりません。
【両流れ】これは誤読を誘うレイアウトです。前の三つのように形の上のものではありません。記事が入ってからの問題です。
図Gを見てください。右上から読んできた文章が、
の位置で「。」となったとします。また左の文章も
の位置で「。」となったとします。では
から始まる文章はどうなるのでしょうか。
からでも
からでも、両方から流れてくる可能性が出てしまいます。これを予防するには、もし
から
へ流したいのなら
を「。」で終わらせないで自然に
へ流れるように行をずらせばいいのです。
【なき分かれ】図Gで、左側の文章(
で終わる文章)がないとしても、右側の文章が
の位置で「。」になっていたら、
が読まれなくなってしまいます。文章がつながっていないために分断されて読まれないのでは、泣いても泣ききれません。予防法は「両流れ」と同じです。
(注……「両流れ」や「なき分かれ」は、記事が出来上がって最終のレイアウトをしたあとで確認します)